Freelance

元特殊部隊工作員のクリス・ジョンストンは、凄腕だが一匹狼。過去の苦い経験から身を隠すように生きていた。そんなクリスに、ある日、サラ・トンプソンというジャーナリストの警護の依頼が舞い込む。彼女は、悪名高い南米の独裁国家カロニアのビクター・マルケス大統領に単独インタビューを行うという。 サラは、長年の独裁政治によって国際社会から糾弾されているビクターの不正を暴こうと、危険を顧みずカロニアへ向かう。一方、クリスは、過去のトラウマを克服し、静かに暮らすためにこの仕事を引き受けた。しかし、カロニアに到着した彼らを待ち受けていたのは、張り詰めた空気とクーデターの噂だった。 インタビューが進むにつれ、クリスは周囲の警戒を怠らない。一方、ビクターはサラの率直な質問に警戒しながらも、彼女の熱意に次第に打ち解けていく。しかしその頃、軍内部では、ビクターの独裁的な政策に対する不満が募り、クーデター計画が着々と進められていた。 そしてついに、クーデターが勃発。軍が政府庁舎を襲撃し、銃撃戦と爆発が巻き起こる。クリスは咄嗟にサラを抱え、窓から飛び出し、屋上へと逃げる。ヘリポートにたどり着いた二人は、辛うじてヘリコプターで脱出に成功するが、激しい銃撃とロケット弾の攻撃を受け、負傷してしまう。 何とか地下の秘密の場所にたどり着いた二人だが、頼れるものは何もない。電気もガスも水道も止まり通信手段も奪われ、ジャングルでのサバイバルを強いられることになった。予測不可能な天候、うっそうとした緑、湿地帯、そして命を脅かす捕食動物。しかし、このジャングルには更なる邪悪なものが潜んでいた。 通信手段を失い、もはや誰にも助けを求めることができない。元特殊部隊工作員とジャーナリストは、知恵とスキルを駆使し、唯一の武器である携帯電話を頼りに、過酷な環境を生き抜かなければならない。頼りになるのは、基本的な銃と、拾った浄水剤だけ。飢えと渇き、そして危険と隣り合わせの状況で、サラはジャーナリストとしての探求心と生存本能との間で葛藤する。 果たして二人は、互いに協力し、絶望的な状況を乗り越え、生きて帰ることができるのだろうか？